2019年の活動報告(序章)

信じられないことに、2019年のブログ記事は1つだけでした。しかも訳のわからないシロクマの話です。
旭岳土木作業員は夏も真面目に働いていたので、ちゃんと活動報告をしておこうと思います。
長らく旭岳の新アパレルブランド(Tシャツ屋さん)として活動してきた Asahidake Trail Keeper ですが、2019年、ついに旭岳土木作業員として正式に登山道の修復作業に取りかかりました。
以前からやっていたよねとお思いの方、それは違います。

もう6年ほどになりますが、今までは旭岳の自然保護監視員という巡視業務のどさくさに紛れて道を直していたのです。
しかしその業務内容に定められている修復作業は、登山道の外れた丸太を元通りに付け直す、という程度のものでした。
また壊れるよね!誰でもわかります。

そこで、丸太の代わりに石を組んで階段を作ったり排水溝を作ったり、というように登山道を改造していったのです。
何度も何度も旭岳を訪れるマニアな方とだけ、

「だいぶ直しましたね。」
「わかりますぅ?」

という会話をして楽しんでいました。
しかしそれではダメだったのです。

旭岳自然保護監視員の仕事は、無謀登山多国籍軍を説得したり迷い人を連れ戻しに行ったり、カラスとにらみ合ったりうんこをひろったり、結構忙しい上に、今必要な仕事が必要じゃないことにされている理不尽さ。
しかもこの業務内容のどこが自然保護監視員なのか疑問です。
そこで登山道の修復を独立した仕事にするべく、2、3年ほど前からTシャツを作って売り始めました。

かがんで道を直していると、通りがかりの人から時々聞かれるのが、
「何か発掘されてるんですか?」
です。
なので、背中で語るべし、とTシャツ背面に“旭岳土木作業員”の文字を入れました。
そしてそんな業務用みたいなTシャツを、センスと人情のある皆様にお買い上げいただきました。
そのおかげで!そのお金で!2019年は Asahidake Trail Keeper として登山道を直せるようになったのです。
本当にありがとうございます。
よくまあTシャツだけで…と思います。

お買い上げくださった皆様はぜひ、私も土木作業員ですという気持ちで業務用Tシャツを着用してください。
そして重要な、どこをどう修復したか、については長くなるので次回にします。
1年後にならないようにがんばります。