初冠雪と関係ない土木作業

北海道、大雪山系旭岳、9月20日に初冠雪となりました。

前日19日には積もっていましたが、気象台から観測されて初めて初冠雪ということになります。いくら雪だ雪だと叫んでも、気象台までは届かないのです。

実は8月半ばにも雪が積もりましたが、これもカウントされてないですね。

これは数日前の紅葉。まだ見られます。

今年の紅葉はしぶいとか言いながらも、やっぱりけっこうきれいです。

ここからはそんな旬の話題とは無関係に進めます。なぜなら夏の間の土木作業の話がぜんぜんできていないからです。

今回はこちら↓の記事に続く話です。

大雨で削られがちな散策路を一部石畳化する作業、今年もやってみました。

今年は大雨が多かったので、何も対策をしていない所はゴリゴリえぐられていきました。

やりたい場所はたくさんありましたが、今回は前回の上流部分への延長工事です。

前回やったところよりも雑に見えますね。

これは、全部固めなくても勝手に小石が堆積してほしい、と思っているところです。削れる可能性もありますが、削れて来たら急いで固めてしまおう、とも思っています。

旭岳土木作業員が行う登山道の補修と整備は、実験に次ぐ実験です。

人間の力はけっこうたいしたものですが、地球にはいろんな力が働いています。道をえぐる流水の力も斜面を崩す重力も、ただそこにいるだけに見える植物にも力があります。そういういろんな力を借りて効果を高めるための実験です。

旭岳土木作業員は学生時代の理科の実験で、ガラス管をバーナーで熱して吹いてはガラス細工ばかり作っていました。

今回の実験はまじめにやろうと思います。


ここでまた旬な話に戻ります。

これからの時期、旭岳など大雪山に登る場合、天候が崩れると冬山並みの装備が必要になります。雪が積もれば道も見えないし、ガスがかかれば10メートル先も見えないことがあります。風が強ければ体感気温はマイナスです。

そして多くの場合、これらがすべて同時にやってきます。すでに道迷い遭難や低体温での死亡事故も起きています。注意して登るのではなく、登るか登らないかを注意深く判断してください。