"Asahidake Trail Keeper" は、主に北海道の大雪山国立公園・旭岳で登山道を直しています。

登山道は人が歩いたり水が流れたり凍ったり融けたりして荒れていきます。登山道の土が流されてしまうと、植物たちも徐々にいなくなります。根で土を掴んでいる植物たちがいなくなると、登山道はまた崩れていってしまいます。

とはいえ火山噴出物の塊からここまで賑やかになった大雪山。もし人がいなくなれば、また長い時間をかけて、いつかは再び安定するでしょう。

しかし我々はまだまだなぜか山に登り続けたいのです。そこでしか見られないお花畑の光景を、ボーッと眺めて心を揺さぶりたいのです。

そこで山と人のバランスを取るのが "Asahidake Trail Keeper" のお仕事です。

登山道が崩れないように、そして登山道の周りに植物が戻ってくるように、さらには戻ってきた植物が登山道を守ってくれるようにするのが目標です。人工的に直しすぎないよう地形や土や植物たちと話し合い、排水路を作ったり石を組んだり、施工と観察を続けています。


 "Asahidake Trail Keeper" は旭岳周辺でグッズを販売しています。 "旭岳土木作業員" のロゴでおなじみ、この売上の一部が登山道の修復活動に充てられます。

他にも携帯トイレの無電源式自動販売機を開発したり、携帯トイレブースを作ったり、調査等の依頼も受けています。